事業活動Business Activities
(1)活動報告
真野地区では、ほ場の大区画化や全面パイプライン化に加え、地下水位制御システム「フォアス」を導入しました。フォアスは、地下水位を調整し、作物に適した水分環境を維持することで、田畑輪換が容易となる仕組みです。
田畑輸換(でんぱたりんかん)とは 水田を数年ごとに畑地化して水稲と畑作物(小麦・大豆・野菜・飼料作物)を交互に栽培する技術です。土壌に酸素を供給して根張りを良くし、連作障害を軽減し、栄養分の有効活用が可能となります。
これにより、•畑作物の収穫を増やし、水稲だけに依存しない営農体系の確立
•水性と保水性の両立による安定生産
•2年3作など作付体系の高度化
が可能となりました。
現在、フォアスは受益面積の約8割に導入され、大豆種子生産などに活用されています。草丈の均一化や倒伏軽減などの効果が確認され、安定多収につながっています。
これらの整備により、真野地区の農地は単なる「面積」ではなく、収益性と持続性を兼ね備えた価値ある農地へと進化しました。
■農地集積の推進 ― 地区全体で支える農業へ
事業完了後の真野地区(受益面積141.2ha)では、
•集積面積:130.8ha
•積率:92.6%
という高い水準を実現しています。
震災を契機に、個々の営農から「地区全体で農地を守り活かす」という意識へと大きく転換しました。
その結果、「地権者と耕作者の双方が無理なく成り立つ農業」
という評価が現場から聞かれるようになっています。
地権者にとっては農地が適切に維持管理される安心感、
耕作者にとっては高い収益性と効率的で安定した営農環境。
両者が納得できる形で農地が活用されていることが、真野地区の大きな成果です。
■事業完了後の課題 ― 水利施設維持管理体制の強化
整備された基盤を将来にわたり活かすためには、維持管理体制の確立が不可欠です。
鹿島町土地改良区では、
•ポンプ場操作説明会の開催
•パイプライン通水試験の実技講習
•オリジナル維持管理マニュアルの作成
を実施しています。
空気弁の漏水対応や止水操作、不具合時の対処方法など、現場で実際に起こりうる事例を反映した内容とし、誰でも理解できるよう工夫しています。その結果、かんがい期に多発していたトラブルは大きく減少しました。真野地区での取り組みは、今後完了を迎える他地区へも水平展開していく予定です。
| 平成28年度より推進してきた《栃窪地区》 県営ほ場整備事業の節目となる権利者会議が開催されました。 鹿島町土地改良区では、権利者会議の運営支援を行い、関係権利者への情報提供および意見の収集を通じて、円滑な合意形成を図りました。 また、議事録の作成や関連資料の整理を適切に行い、公正な手続きの確保に努めました。 換地計画の決定にあたっては、権利者の3分の2以上の出席が必要であり、そのうちさらに3分の2以上の賛成を得ることが条件とされております。今回、必要な出席および賛成を得ることができ、正式に承認されました。 ◎換地計画について 農地の区画整理を行うと、元の農地と違う場所・形状・面積になることがあります。このため、事業後の新しい農地(=換地)を、地権者の権利に応じて再割り当て(換地)する必要があります。この割り当て方を定めた計画が「換地計画」です。 ◎換地計画策定にあたっての主な視点 ・従前地の面積や位置関係の整理 ・土質や利用条件などを踏まえた配分調整 ・公平性を担保するための換地委員会での審議 ・権利者会議での合意形成 ・将来的な所有権移転登記等を見据えた法的手続きとの整合 本会議での承認を受け、今後は換地処分および関係手続きを進めてまいります。
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| 本委員会は、ほ場整備事業における「換地(かんち)」の基礎となる、従前農地(現在の農地)の評価を行うためのものです。 ■換地とは ほ場整備事業では、農地の区画整理や大区画化を行うため、整備後の農地を新たに配分します。この際、「面積」だけでなく「土地の条件」も考慮し、できるだけ公平になるよう調整を行います。そのために必要となるのが、従前地の客観的な評価です。 ■今回の評価内容 令和8年1月15日に開催された権利者総会で承認された土地評価基準に基づき、事業工区内の農用地について、次のような項目ごとに評価を行いました。 •区画の広さ(作業効率への影響) ◆評価対象地目:田 •形状(機械作業のしやすさ) ◆評価対象地目:田 •乾湿の状況(排水性) ◆評価対象地目:田 •日照条件 ◆評価対象地目:田、畑 •石礫の有無 ◆評価対象地目:田、畑 これらを総合的に判断し、農地ごとの条件差を整理しました。 ■なぜ評価が必要なのか 換地では、「面積が同じ=公平」ではありません。 例えば、 湿田と乾田、整形地と不整形地、石礫の多い田と少ない田 では、営農条件に違いがあります。今回の評価は、こうした条件の違いを整理し、将来の換地計画において公正な配分を行うための重要な工程です。 ■今後の予定 今回整理した評価結果を基に、換地設計を進めていきます。今後は、換地原案の作成・提示を経て、関係権利者の皆さまの意見を伺いながら手続きを進めていく予定です。 引き続き、丁寧な説明と情報共有に努めてまいります。 |
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| 土地改良区組合員が資料を作成する場合の支援として、 鹿島土地改良区保有の印刷機を無料でご利用いただけます。 【ご利用条件】 ・鹿島町土地改良区の組合員であること ・印刷は1原稿あたり20枚以上(※用紙は各自ご持参ください。) ・農業関連(例:水利組合、営農改善組合など)に関する印刷物に 限ります。 【印刷仕様】 ・白黒印刷のみ ・ハガキ、封筒、A4~A3サイズ対応 ・両面印刷も可能です。 ※ご利用の際は必ず「使用台帳」への記入をお願いします |
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| 令和5年度および6年度は、降雪量および降雨量が平年より少なく、天候にも恵まれなかったことから、鹿島区内においても一部で渇水エリアが発生しました。 これを受け、過去の真野ダムの貯水率推移や降水量データを元に、今年度に必要となる農業用水量の予測を実施。それ基づき、真野川農業用関係者連絡協議会宛に、追加放流の時期および放流量に関するアンケート調査を行い、関係者間での早期合意形成に努めました。 安定的な水供給が行えるよう、真野ダム流域に連なる各堰の現地確認を実施。あわせて、水利組合および関係管理者との協議・調整を行い、鹿島区全域での安定した営農活動の継続に向けた体制づくりを支援しています。 また、毎年、福島県に対し、農業用水の放流依頼を行っており、地域全体での水管理体制の強化と効率的な水利用を推進しています。 1.追加放流する期間 令和7年7月18日 (金) ~ 9月10日 (水) 2.追加放流量 +0.5㎥/毎秒 |
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| 薬師堂堰維持管理組合は、薬師堂堰及び付帯施設の維持管理を行うため、関係する4つの水利組合で構成されております。 適切な維持管理に向けて、当改良区が関係組合との連絡調整窓口となり、また水位観測等の現地確認を行い、地域の農業基盤の安定に寄与して参ります。 |
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| 相双農林事務所(福島県)より委託を受け、一時利用地の図面作成および評価表の取りまとめを行い、所定の成果品を提出しました。作業にあたっては、精度および客観性を確保しつつ、現地調査や関係者との調整を行いました。 「一時利用地(いちじりようち)」とは、土地改良事業(特にほ場整備事業など)において、工事や事業の実施期間中に一時的に使用される土地のことを指します。 【一時利用地の扱い】 •土地の所有権は変わらない。 •あくまで一時的な使用であり、土地所有者の同意のもとで利用されます。 |
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| 令和6年度は、計3回開催。 総代会は、土地改良区の最高意思決定機関として、重要な報告・議案の審議および承認を行う場であり、各種議案が審議されております。上真野地区、八沢地区、真野地区、鹿島地区より計 40名の総代が選出されております。 会議では、監査報告と共に、会計および事業執行の適正性が確認され、全体の合意形成を図りながら、組織の運営方針を確認していきます。 今後も、総代会を通じて組合員の声を反映した組織運営が行われるよう、継続的な情報共有と対話の場として、機能を果たしていきます。 |
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| 地元の営農関係者を対象に、ポンプ場の配電盤操作手順についての説明会を開催しました。 正しい操作方法を周知徹底することで、誰もが簡単に水の管理を行える環境を整え、地域の営農活動の効率化と安定化を図ることを目的としています。 前週の3月19日にはパイプライン通水手順説明会を開催し、通水マニュアルを配布。各水利施設の役割や弁開栓手順、不具合発生時の対応について解説しました。これらの取り組みを通じて、水管理の重要性を改めて共有するとともに、地域全体で連携して営農を支える体制づくりを進めて参ります。 |
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| 会議では、事務局より一般報告及び提出議案についての説明が行われ、第1~第4被選任区から選出された理事 15名、幹事3名により、活発な議案審議が例年行われております。 また、各回の会議においては、当該年度の運営方針や予算執行状況、事業の進捗確認、会員からの要望事項などについても協議がなされ、理事・監事間での意見交換を通じて、組織運営の透明性と健全性の向上が図られます。 |
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| 県営ほ場整備事業において、当方は事務局として主に以下のような役割を担っております。 ・組合員および営農関係者と相双農林事務所(福島県)との連絡調整窓口として機能 ・委員会(施行委員会、換地・評価委員会、集積委員会)の開催案内、議事運営、議事録作成 ・地元施行委員、換地・評価委員と協力し、工事計画や換地計画への地元意見の反映 ・計画策定前の情報共有を通じて、誤解やトラブルの未然 防止を図る ・委員会事務局として、意見調整と課題の早期解決に注力 |
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| 平成25年より進められてきた右田・海老地区の県営ほ場整備事業の重要イベントである権利者会議が行われました。 鹿島町土地改良区では、権利者会議の運営支援を行い、関係権利者への情報提供および意見の収集を通じて、円滑な合意形成を図りました。また、議事録の作成や関連資料の整理を適切に行い、公正な手続きの確保に努めました。 換地計画の決定にあたっては、権利者の3分の2以上の出席が必要であり、そのうちさらに3分の2以上の賛成を得ることが条件とされております。今回、必要な出席および賛成を得ることができ、正式に承認されました。 ◎換地計画とは 農地の区画整理を行うと、元の農地と違う場所・形状・面積になることがあります。このため、事業後の新しい農地(=換地)を、地権者の権利に応じて再割り当て(換地)する必要があります。この割り当て方を定めた計画が「換地計画」です。 ◎換地計画のポイント • 地権者ごとの元の面積・位置 • 土地条件などを考慮して、新しい土地を割り当てる • 公平性・納得性を確保するため、地元の換地委員会や権利者会議の合意を得る • 所有権登記などの法的手続きが行われるため、権利者、関係者の合意を得て策定 |
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①地区別概要

②ほ場整備図面












